2022年度秋季企画展 福澤諭吉と『非暴力』 ―学問のすゝめ150年―

2022年度秋季企画展 福澤諭吉と『非暴力』 ―学問のすゝめ150年―

2022年10月17日(月)~12月17日(土)

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開催概要

会期  2022年10月17日(月)~12月17日(土)

会場 慶應義塾三田キャンパス内
   慶應義塾史展示館 企画展示室(慶應義塾図書館旧館2階)

開館日時 月~土曜日 10:00–18:00

休館日  日曜日、祝日

入場料 無料

主催  福澤諭吉記念慶應義塾史展示館

*ご来場の際は事前予約を推奨しています。【予約フォームはこちら】
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展示概要

天は人の上に人を造らず——

福澤諭吉が今から150年前に刊行を開始した『学問のすゝめ』。日本人の誰もがその名と冒頭の一句を知る古典となったこの本は、多くの人々に学ぶことの重要性を気付かせるだけでなく、行動を促しました。

本展では『学問のすゝめ』が直接のきっかけとなって、千葉県の小さな村落の人々が行動を起こした「長沼事件」に光を当てます。政治に対する異議を、力ではなく言葉によって根気強く示していくことで、この国を真の意味で自分たちのものにしていく̶̶。村民たちとの交流の中で、福澤諭吉が描いた理想を考えます。

展示構成

1 『学問のすゝめ』の登場
2 「古来、ただ一名の佐倉宗五郎のみ」
3 長沼事件の勃発
4 福澤諭吉と長沼村民
5 長沼事件の残したもの

主な展示品

1 『学問のすゝめ』初編初版本(明治5年) 慶應義塾福澤研究センター蔵
2 「三田演説日記」(明治7年)  慶應義塾図書館蔵
3 福澤諭吉が長沼村民に贈った書《無我他彼此》慶應義塾横浜初等部蔵
4 長沼絵図(宝永5年) 成田市長沼区蔵・成田市立図書館収蔵
5 下総国下埴生郡長沼村捕魚採藻の図(明治15年頃、部分) 成田市長沼区蔵・成田市立図書館収蔵
6 成田市立豊住小学校校庭の「独立自尊」の碑
7 福澤諭吉筆長沼村民願書下書(明治9年3月) 慶應義塾福澤研究センター蔵


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『学問のすゝめ』初編初版本(明治5年) 慶應義塾福澤研究センター蔵
「三田演説日記」(明治7年)  慶應義塾図書館蔵
福澤諭吉が長沼村民に贈った書《無我他彼此》慶應義塾横浜初等部蔵
長沼絵図(宝永5年) 成田市長沼区蔵・成田市立図書館収蔵

下総国下埴生郡長沼村捕魚採藻の図(明治15年頃、部分) 成田市長沼区蔵・成田市立図書館収蔵

成田市立豊住小学校校庭の「独立自尊」の碑
福澤諭吉筆長沼村民願書下書(明治9年3月) 慶應義塾福澤研究センター蔵

2022年度秋季企画展 福澤諭吉と『非暴力』 ―学問のすゝめ150年―
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360度バーチャルツアーで企画展示を見よう!

当企画展を360度カメラで撮影しました。展示室内をもう一度じっくり見ることができます。

※左上のマップまたは画面上の矢印から展示室内の移動ができます。iマークにカーソルを合わせるかクリックすると展示物の詳細がご覧いただけます。また、右下の操作ボタンから「フルスクリーン」を選択すると全画面でお楽しみいただけます。

企画展関連グッズ

2022年度秋季企画展図録
「福澤諭吉と『非暴力』―学問のすゝめ150年―」

好評発売中

¥1100(税込) A4判 68頁
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福澤諭吉記念慶應義塾史展示館の2022年度秋季企画展「福澤諭吉と『非暴力』―学問のすゝめ150年―」(2022年10月17日(月)~12月17日(土))の図録です。すべての展示資料の解説は会場よりもさらに詳細なものを収録し、関連史跡地図など図録オリジナルのコンテンツも充実しています。福澤諭吉が明治5(1872)年に世に問うてから150年、いまや古典となった『学問のすゝめ』が訴えかけ、描いた理想を、この本に勇気づけられたある小さな村落の闘い―長沼事件―を紐解きながら考えます。

目次(抜粋)
1 『学問のすゝめ』の登場
2 「古来、ただ一名の佐倉宗五郎のみ」
3 長沼事件の勃発
4 福澤諭吉と長沼村民
5 長沼事件の残したもの

インタビュー
小川不二夫「語り継がれる長沼事件」

エッセイ
加藤三明「私と長沼」
白石大輝「長沼事件の法史学的考察」
都倉武之「小川武平は何を読んだか―『学問のすゝめ』と長沼事件」

長沼関連年表
資料翻刻

<ページ見本>

2022年度秋季企画展「福澤諭吉と『非暴力』―学問のすゝめ150年―」
ポストカード6枚セット

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¥420(税込)
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「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと云(い)へり」という有名な一節から始まる『学問のすゝめ』は当初は20数ページの小冊子で完結のつもりでしたが、好評により続編が出され、明治5(1872)年2月から同9(1876)年11月にわたって断続的に出版され17編まで刊行されました。同13(1880)年7月に福澤自ら合本し、一冊にまとめたものが現代の私たちが知る『学問のすゝめ』です。学問の重要性を広め、人間が生きていく上で備えるべき姿勢を説く書として、広く読まれ続けています。

慶應義塾史展示館2022年度秋季企画展「福澤諭吉と『非暴力』-学問のすゝめ150年-」(会期:2022年10月17日~12月17日)を記念して、有名な『学問のすゝめ』初編冒頭部分や福澤諭吉の机と文房具の写真など、貴重な写真をポストカードにしました。

企画展関連イベント

企画者によるギャラリートーク・三田演説館見学会

11月8日(火) 
12月3日(土)

10時30分~(60分程度)
*先着15名:当日10時より展示館受付にて申込み