ある一家の近代と戦争―上原良春・龍男・良司とその家族

ある一家の近代と戦争―上原良春・龍男・良司とその家族

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開催概要

会期 2025年6月19日(木)~8月30日(土) 

休館日 日曜日、7月21日、8月11日〜18日(夏季一斉休暇)

会場 図書館旧館2階 慶應義塾史展示館 企画展示室

開館時間 10:00~18:00

入場料 無料

長野県南安曇郡有明村(現安曇野市)に暮らしていた三男二女のきょうだい。三人の男子、長男良春、次男龍男、三男良司は、全員が慶應義塾に学び、全員が戦争で命を落としました。良司は陸軍特攻隊員として出撃する前夜に「明日は自由主義者が一人この世から去って行きます」と記す遺書を残して、広くその名を知られています。両親は戦没した三兄弟の遺品を何一つ捨てずに残したため、生まれてからのあらゆる資料が残っています。本展ではこの三人の足跡を中心に、開業医であり地域でも信望の厚かった父寅太郎、子規門下の早世の俳人として知られる祖父良三郎(三川)にも目を配りながら、この一家を通して日本の近代化と戦争を考えます。

主な展示品

  1. 正岡子規が上原三川に贈った詩「胡蝶」明治30年(1897)頃
  2. 石井柏亭筆 上原寅太郎 昭和27年(1952)
  3. 上原良春のカメラ
  4. 上原龍男筆漫画「試験の巻」 昭和7,8年(1932,33)頃ヵ
  5. 特攻出撃前夜に上原良司が記した「所感」昭和20年(1945)
  6. 上條俊介作 上原良春・龍男・良司肖像 昭和24年(1949)

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1.正岡子規が上原三川に贈った詩「胡蝶」明治30年(1897)頃
2.石井柏亭筆 上原寅太郎像 昭和27年(1952)
3.上原良春のカメラ
4.上原龍男筆漫画「試験の巻」 昭和7,8年(1932,33)頃ヵ
5.特攻出撃前夜に上原良司が記した「所感」昭和20年(1945)
6.上條俊介作 上原良春・龍男・良司肖像 昭和24年(1949)

企画展関連グッズ

2025年度春季企画展図録
「ある一家の近代と戦争―上原良春・龍男・良司とその家族」

¥2500(税込) A4判 152頁
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福澤諭吉記念慶應義塾史展示館の2025春季企画展「ある一家の近代と戦争―上原良春・龍男・良司とその家族」(2025年6月19日~8月30日)の図録です。長野県南安曇郡有明村(現安曇野市)に暮らしていた三男二女のきょうだい。三人の男子、長男良春、次男龍男、三男良司は、全員が慶應義塾に学び、全員が戦争で命を落としました。良司は陸軍特攻隊員として出撃する前夜に「明日は自由主義者が一人この世から去って行きます」と記す遺書を残して、広くその名を知られています。この三人の足跡を中心に、開業医であり地域でも信望の厚かった父寅太郎、子規門下の早世の俳人として知られる祖父良三郎(三川)にも目を配りながら、この一家を通して日本の近代と戦争を考えます。

上原家に遺された膨大な資料から今回初公開された資料も多数掲載されています。

1 祖父上原良三郎と父寅太郎
2 慶應義塾に学んだ三兄弟
3 三兄弟の戦争
4 残されたモノ、残されたことば
コラム 高校生が読む「所感」(阿久澤武史)

安曇野市・松本市周辺上原家関連史跡

安曇野上原家の人々との 30 余年 ──歳月は 悲しみを 癒さない (亀岡敦子)
上原良司「所感」によせて (深沢賢一郎)
特攻 ──開始と展開、慶應義塾との関わり (栗原俊雄)
上原寅太郎と長野県の在郷軍人たち、および松本連隊についての一考察 (玉木寛輝)
上原家資料に「ないもの」 (都倉武之)

妹からみた上原三兄弟 ──上原清子氏
戦時中、そして戦後の上原家 ──上原登志江氏・上原昭純氏
東京での上原三兄弟 ──横山房子氏

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