展示コンセプト
自我作古
ワレヨリイニシエヲナス
——この歴史は、近代日本の格闘そのものです。
福澤諭吉記念慶應義塾史展示館では、福澤諭吉の生涯と慶應義塾の歴史を、数多くの貴重な「実物」と当時の「言葉」でたどります。
ここで展示される内容は、決して一私立学校の内輪の歴史ではなく、近代日本の格闘そのものといっても過言ではありません。それは決して平坦ではなく、挫折に満ちたものともいえます。福澤諭吉・慶應義塾の歩みを知ることは、日本の近代を多面的・立体的に見つめ直す視座を与えてくれるはずです。
館内は、「一筆書き」の線が、来場者を先へと誘います。この線のつながりは、日本が西洋から受容した実証的・合理的な学問としての洋学の流れとその継承を象徴しています。
慶應義塾三田キャンパスの重要文化財である、図書館旧館の2Fに展示室を設け、あらゆる人々が福澤諭吉と慶應義塾の歴史に触れることのできる展示館を目指しています。
展示館は常設展示のほか、企画展示室もあり、年に数回、特別展も開催する予定です。
日本の智の歴史をたどり、さあ、さらにその向こうへ。
情報発信
情報発信
慶應義塾史展示館ではSNSなどを通じて情報発信を行っています。
■YouTube
慶應義塾機関誌「三田評論」掲載記事
慶應義塾機関誌「三田評論」に当館に関する記事を掲載しています。
■特集
2021年5月号 特集:学塾の歩みを展示する
塾史展示館への期待
「福澤先生の人柄に触れられる場所」 菅沼 安嬉子(慶應連合三田会会長)
「「ほおづえをつく諭吉」の写真」 泉 麻人(コラムニスト・塾員)
「塾史展示館の展示について」 古俣 達郎(法政大学HOSEIミュージアム任期付専任所員・准教授)
「横浜初等部生による三田キャンパス見学の実際から」 近藤 真(慶應義塾横浜初等部教諭)
■連載(2021年2月号~6月号掲載)
第1回「100年前の三田キャンパス模型を作る」 白石 大輝(慶應義塾福澤研究センター調査員)
第2回「福澤諭吉・慶應義塾史の裾野を広げる」都倉 武之(慶應義塾福澤研究センター准教授)
第3回「デジタルコンテンツが生み出す学びの機会」横山 寛(慶應義塾福澤研究センター研究嘱託)
第4回「慶應義塾史上のモノを並べる」都倉 武之(慶應義塾福澤研究センター准教授)
第5回「「日本国中唯慶應義塾のみ」――ウェーランド経済書講述記念の日」横山 寛(慶應義塾福澤研究センター研究嘱託)
■ 記事
慶應義塾機関誌「三田評論」2020年8・9月合併号
「八十数年越しの展示計画──福澤諭吉記念慶應義塾史展示館開設へ」
都倉 武之(慶應義塾福澤研究センター准教授)