「大日本蹴球協会杯」の特別展示

「大日本蹴球協会杯」の特別展示

2024年5月22日に慶應義塾体育会ソッカー部より公益財団法人日本サッカー協会(JFA)に返還された「大日本蹴球協会杯」を、8月2日(金)~8月31日(土)まで、当館常設展示室内に特別展示いたします。

同杯は1935年から戦争による中断前の1940年までの6年間、全日本蹴球選手権大会(現、天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会)の優勝チームに授与されていたものですが、1940年の優勝以降、ソッカー部で長らく保管されたままになっており、昨年末、資料の点検中に確認されました。

同杯は持ち回り式でしたが、1941年以降、戦争の影響で大会が中断し、戦後は新たな杯が制定されたことで、80年以上、ソッカー部の保管のままになったもので、詳しい経緯は不明となっております。多くの歴史的な優勝杯が、戦時中に金属供出のために鋳つぶされてしまったため、現存は奇跡的で、日本スポーツ史においても、極めて重要な実物資料です。

今回は、現在開催中の企画展「慶應義塾と戦争 ―モノから人へ―」の一環に位置づけた特別出品として、日本サッカー協会のご協力を得て出品が実現しました。