春季企画展関連イベント 7月12日(土) 特別座談会「上原家、80年後の証言」を開催しました!
2025年7月12日(土)、三田キャンパス南校舎ホールの5階にて、特別座談会「上原家、80年後の証言」を開催いたしました。
座談会に先立ち、上原家の次女・上原登志江氏に春季企画展会場をご覧いただきました。当時の様子を懐かしみながら、兄弟たちのキャンパスライフや、戦地での記録など、登志江氏でもこれまで深く触れることのなかった三兄弟の記録に驚かれていました。
特別座談会では、まず都倉副館長により上原家資料の紹介と登壇者と上原兄弟の関係についての説明がありました。続いて、上原登志江氏に加え、上原兄弟が東京で実家代わりに出入りし、良司はしばらく下宿していた慶應義塾医学部教授・青木貞章の長女である横山房子氏に加わっていただき、日吉台地下壕保存の会副会長で、上原良司を長年調査している亀岡敦子氏が司会を務める座談会に移りました。
まず、三兄弟、主に長男・良春が撮影した写真をスクリーンに映しながら、上原登志江氏と横山房子氏から当時の思い出を語っていただきました。登志江氏は、兄と姉が厳しく育てられた一方で、末っ子だった自分が「甘やかされて、ほとんど何も気にかけられなかった」と語り、会場の笑いを誘うなど、和やかで穏やかな語り口で思い出を語られました。さらにお二人は兄弟たちと共に過ごした温かい「ひととき」、そして戦争の中で3人が命を落として一変してしまう家族の姿を振り返りました。
来場者にとって、戦争を体験し、三兄弟と共に過ごした90歳を超えるお二方から直接話を聞くことができた貴重な機会となりました。座談会の締めくくりとして、お二人が語った平和への想いは、来場者一同の心に深く響いたことと思います。
当日の模様は、慶應義塾史展示館のYouTube公式チャンネルで8月中旬には公開される予定です。
企画展は、8月30日(土)まで開催しております。皆様のご来館をお待ちしております。







