「ヤタガイツノセンチコガネの化石」の特別展示

「ヤタガイツノセンチコガネの化石」の特別展示

常設展示室では、「ヤタガイツノセンチコガネの化石」を特別展示しています(2024年12月末まで展示予定)。

この化石は、令和4年(2022)9月、慶應義塾高等学校の「地学基礎」授業中、生徒によって割られた岩石(栃木県那須塩原市産出)から発見されました。

第四紀中期更新世(30万年前)のセンチコガネ科昆虫の化石で、慶應義塾幼稚舎の相場博明教諭とチェコ共和国カレル大学(Charles University)のクラールデイビット(David Král)博士の共同研究により新種であることがわかり、発見した生徒の名前から「ヤタガイツノセンチコガネ」(Ceratophyus yatagaii)と命名されました。

通説では第四紀更新世の昆虫化石のほとんどが現生種とされてきましたが、この新種は絶滅種であり、世界でもっとも新しい時代の化石絶滅種となり、昆虫の種分化を考える上で重要な資料です。

発見者は八谷航太君(現在、慶應義塾大学環境情報学部 2年)で、授業担当は、地学科の松本直記教諭。

【プレスリリース】高校生が授業中に30万年前の新種のセンチコガネ化石を発見!