2025年度春季企画展 関連イベント「戦争遺跡としてめぐる三田キャンパスツアー」を開催しました!
2025年6月25日(水)、三田キャンパスにて「戦争遺跡としてめぐる三田キャンパスツアー」を開催いたしました。ツアーは大学院棟ロビーから出発し、三田演説館を経由してイサム・ノグチと谷口吉郎のコラボによる旧ノグチ・ルーム、生協食堂内の猪熊弦一郎の壁画『デモクラシー』、図書館旧館屋根裏と正面ファサード、幻の門、塾監局前の2つの記念碑等をめぐりました。
三田キャンパスは、明治初期から平成まで各時代の建築物が残ります。資金の限られた私立であり、歴史ある建築物を工夫して利活用してきた結果、戦争の時代を生き抜いた建物が数多く残り、今回はその一部とキャンパスに残る戦争の痕跡を紹介しました。また、戦後復興期に建てられた建築物と、それに携わった人々の物語も紹介いたしました。
参加者は、戦争の時代を乗り越えて、空襲の痕跡を今に伝える慶應義塾図書館の屋根裏と外壁や、慶應義塾で学んだ父との縁から義塾の戦後復興の時代の面影を今に伝えるイサム・ノグチのノグチ・ルームなど、普段公開されていない空間を熱心にご覧いただきながら、強い関心をもって耳を傾けていらっしゃいました。また、キャンパスにひっそり残っている戦前の石柱に戦時中の供出の痕が残ることにも驚かれているようでした。
企画展「ある一家の近代と戦争―上原良春・龍男・良司とその家族―」は、8月30日(土)まで開催しております。また、当企画展の関連イベントは多数予定されており、7月12日(土)は特別座談会「上原家、80年後の証言」、同月17日(木)と8月4日(月)にはギャラリートークを実施いたします。皆様のご来館とご参加をお待ちしております。






